認知症やうつ病の初期段階として、「何もやる気がしない、何をしても楽しくない」という症状が出ることがあります。
生活の中の物事に対する「意欲」がなくなるのです。
意欲は、人が目標に向かって行動するエネルギーや欲望を指します。
この「意欲」を持ち続けるために一つの施策と言われているのが、「恋すること」だそうです。
何も、無理な恋愛や不倫をしなさいということではありません。
情熱を燃やせるものを作ればよいのです。物でも人でもことでも良いです。
例えば、「推しの芸能人がいてコンサートに行く」とか「列車が好きで写真撮りまくる」とか「趣味にはまる」とかです。
認知症は、記憶、思考、言語などの認知機能の低下を特徴とする疾患です。 意欲の低下は、認知症の初期症状として見られることが多く、アパシー(無気力症候群)とも呼ばれます。
アパシーは、社会的な活動への興味喪失や、日常の作業に対する意欲減退として現れます。
これは、脳の前頭葉領域に関係していて、神経伝達物質の不調によるものと考えられています。
意欲を向上させるためには、日常的な刺激、適度な活動、社会的なつながりを持つことが重要です。
腸脳相関のことからも、バランスの取れた食生活や適度な運動、睡眠が大切です。腸活も意欲を高めて認知症予防に貢献しています。